ローマ帝国は気候の変動で滅んだ!?
2008.02.08
先日、興味深い番組を見ました。ローマ帝国が滅んだ原因が実は気候変動であるという説を紹介したドキュメント番組です。歴史には常に諸説あるものですが、この番組は「環境考古学」というアプローチから、ローマ帝国滅亡の大きな理由の一つとして「農地拡大や建築資材のために森林を伐採した結果、気候の変化を引き起こし食料難・資源難になった」と解説していました。
現代では、二酸化炭素などの温室効果ガスが原因による地球温暖化を止める事が喫緊の課題となっています。二酸化炭素が温室効果を持つことは、実は19世紀から知られていたようで、スウェーデンの物理化学者アレニウスが、人間の活動で地球が温暖化する可能性を指摘しています。彼が算出した結果は、昨年発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告書と比べてもかけ離れていないとか。
その後、実際に科学的に検証され、人為CO2が肯定されるようになったのはつい最近のこと。それまでは国益を重視しようとするためか、「地球が温暖化しているとは言い切れない」など化学説を否定する声によって放置されてきました。
ようやく世界がまとまろうとし始めたのが1997年のことです。アメリカの大統領選や日本の政争でも環境問題への取り組みが議論になっています。最近は猛暑、大雨、台風が多発し、私達も身近に起きる異常気象を通して地球温暖化を感じることがありますが、温暖化の真の被害者は声なき自然環境であり、これから生まれる将来世代です。想像力を働かせなければ、この切迫さを感じることはできないでしょう。
今年から京都議定書の約束期間がスタートします。あなたは日本の削減目標6%に貢献しようとしていますか?500年後も地球が元気でいたならば、後世の環境考古学者は、今を「利害対立を乗り越えて本気で環境問題に取り組み始めた大変革の時代」と語ることでしょう。
今、日本で先陣を切って環境問題に取り組んでいるのは産業界です。この取り組みを調査し続けて11年。「日経環境経営度調査」では、新たな課題を盛り込み、ランキングの発表や業種ごとのCO2排出量の集計をしています。最新の調査報告書が2月8日に発刊されました。未来を創造する力の一助に・・・。
編集調査グループ 小山美鈴・石川真江



