あなたは銀座派?六本木派?
2009.06.22
「銀座は私の庭」と勝手に思ってやまないほど、筆者のこよなく愛する銀座。なぜか銀座に足を踏み入れただけで、一流の仲間入りをしていると思えてしまう、まさに銀座は日本の最高級街と呼んでもいいでしょう。「銀座は一流と思いたい二流の人間が集う街」――、ある物語で、六本木でNo.1ホステスだった女性がこのような台詞を口にしていました。筆者にとっては痛いところを突かれた台詞ですが、いち銀座ファンとしては聞き捨てなりません。
では実際、銀座・六本木にはどのような人々が集い、どんな違いがあるのか、分析してみましょう。街に来ている人々を分析できるツール、「首都圏センサス」で追ってみたいと思います。
世帯を持つ中高年層が集う銀座エリア、若い単身者やカップルの街・六本木エリア
まず銀座・有楽町・日比谷(以下銀座エリア)と六本木エリアに来ている人の性年代の分布を見てみましょう。
銀座、六本木エリア共通して、来ている人々の割合は男性が4割で女性が6割と、女性が多い街といえます。また各エリア共に、女性50代が2割を占めています。女性30~40代は銀座に軍配があがっていますが、男女共20代以下の若年層の割合は六本木が多くなっていることが特徴です。
ではこのような人々はどのような特徴のある居住地域から来ているのでしょうか。居住地域分類コードCAMEOで分布を見ました。
銀座エリアも六本木エリアも、CAMEO1 [裕福な都心部の単身・二人世帯]とCAMEO2[裕福な都市域の家族世帯地域]から来ている人々で6割を越えています。どちらのエリアも裕福な世帯地域が多くなっています。比較すると、銀座エリアに集う人は六本木エリアと比べ、CAMEO4[都市近郊の豊かな世帯地域]の割合が多いことがわかります。一方で六本木は、CAMEO1 [裕福な都心部の単身・二人世帯]のような単身やカップルで居住している人々の割合が、銀座エリアより多くなっています。
銀座エリアに来ている人々の年齢層や、居住地域の背景からくる落ち着きが、銀座の街の雰囲気や商業施設の高級感を一段と際立たせ、銀座は「一流」だと思われるゆえんかもしれません。
ショッピング目的で利用される銀座、飲食やレジャー目的で利用される六本木
そのような人々が銀座エリア、六本木エリアに来る目的はなんでしょうか。
どちらのエリアも飲食店・レストランの利用目的が6割を超えています。銀座エリアでは、衣服やバッグ等の買い物で訪れる人々の割合が、六本木を大きく上回ります。一方、六本木エリアではイベント・コンサートやレジャー施設に訪れる人々の割合が、銀座より多くなっています。
高級老舗ブランドが集まる銀座はショッピングの街、六本木は、若者やカップルが集まるレジャーの街と呼べそうです。
銀座、六本木、みんないくら使ってる!?
それぞれのエリアに来ている人々、目的の分析ができたところで、気になる各エリアでの利用金額の比較です(グラフ4)。
銀座、六本木エリアで共通して最も多い支出価格帯は5,000円~1万円未満。この価格帯を境に銀座は1万円以上、六本木は5,000円未満の利用が多くなっています。やはりショッピングの銀座では、それなりの出費の覚悟は必要なようです。
普段、街へでかけるとエリアによって、訪れている人々の雰囲気や年齢層が違うな、となんとなく感じることがあります。調査をするとしっかりした数値として人々の違いや、街の特徴を理解することができます。今回は銀座・六本木エリアを、それぞれ来ている人々の属性や行動で比較し、街の特徴を捉えることができました。“ショッピングの街”銀座と、“レジャーの街”六本木、読者の皆様はどちらがお好みでしょうか。
※グラフ1~4はすべて有回答絞り(無回答者数を含まない)となります。
■商業地域・商業施設・駅・路線の顧客像が分かるデータベース「首都圏センサス」
約25,000人が回答したアンケートから、首都圏(1都3県)の駅・路線、商業地域・商業施設の利用者のプロファイルをデータベース化したものです。利用客データの分析を通じて、競合店舗の顧客特性、未出店地域の商圏特徴、駅利用者の特徴などを様々な角度から把握できます。流通小売業、外食産業の出店計画やマーチャンダイジング、デベロッパー・鉄道会社・広告会社・自治体などの街づくり、都市再開発、交通・屋外広告のプランニングなどに威力を発揮します。
http://www.nikkei-r.co.jp/census/
■CAMEOコード
国勢調査をはじめとする様々な統計データを分析し、日本全国の町丁目(約20万箇所)の一つひとつをコード化したものです。10の大分類、55の細分類にパターン化されます。
http://www.nikkei-r.co.jp/cameo/
WEB調査企画グループ 白石祐子



