品質経営活動に変化~組織・仕組み作りから現場レベルでの実践段階へ
2009.12.10
食の安全や製品の欠陥に起因する事故、それにともなう製品のリコールや自主回収が相次ぎ、製品の品質に対する消費者の目は一段と厳しくなってきています。組織として高品質を維持し続けるための仕組みを構築すること(品質経営)の重要性も年々高まっています。
では先進的な品質経営を行っている企業は、現在どのような点に注力しているのでしょうか。2009年7月に実施した「第5回 企業の品質経営度調査」から現状を探ってみました。
■現場レベルの取り組みで力の差
「品質経営度調査」では、各社の回答を6つに分類して得点化し、その合計で総合得点を算出しています。まずは6つの分野について、回答企業全社の平均得点と総合トップ10企業の平均得点を比較してみました(表1)。
全社平均と総合トップ10企業平均の差が最も大きいのは「現場管理と改善」で17.9点、差が最も小さいのは「標準化と管理システム」で13.5点となっています。「経営者コミットメント」や「標準化と管理システム」といった全社的な品質経営のための組織作り・仕組み作りといった部分においてはトップ企業と標準的な企業との差は縮まりつつあるが、トップ企業はすでにその先、現場レベルの取り組みに注力しているようです。
■ハイレベル化する品質経営の取り組み
一方、時系列で取り組み状況はどの程度変化しているのでしょうか。全社平均と総合トップ10企業平均の差が最も大きかった「現場管理と改善」分野の中でも特にトップ企業のスコアが高い「体系・仕組み通りの品質保証の実施」について、2007年に実施した第3回調査、2008年に実施した第4回調査と比較してみると、以下のようになりました(図2)。
品質保証の実施のレベルを(低)・(中)・(高)の3段階に分けた場合、各年とも最も回答割合が多いのは(中)レベルですが、2007年実施の第3回調査と2009年実施の第5回調査を比較すると、(高)レベルの企業の割合が2年間で17.8ポイントも上昇し、全体の36.4%を占めるまでになっています。品質経営への取り組みがさらに高いレベルまで実施されている状況が分かります。
日経リサーチでは、「第5回 企業の品質経営度調査」の結果データ・分析ノウハウを活用し、品質重視経営の戦略立案や取り組み状況のレベルアップに役立つ資料を提供しています。
品質経営度調査 ベンチマーク支援サービス
http://www.nikkei-r.co.jp/qmrs/index.html
第5回 企業の品質経営度調査 概要はこちら
http://www.nikkei-r.co.jp/qmrs/05detail.html
編集調査グループ 堀江晶子



