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高品質なWEB調査を実現した「商圏センサス」

2012.01.10


佐藤寧を紹介します。


佐藤 寧 (さとう やすし)
営業本部 ソリューション部 第二グループ 兼 世論調査室

大学院で数理統計学を専攻。卒業後、テレマーケティングエージェンシーで世論調査、マーケティング調査、データマイニング等を担当し、2006年に日経リサーチ入社。入社後は調査企画全般、日経電話世論調査などを担当。また、WEB調査の活用について研究を重ね、このノウハウをもとに2009年に「商圏センサス」を開発、商品化。また、学術的な研究や発表にも積極的に取り組む。専門社会調査士。
主な発表・講演:「WEB調査を活用するにあたってその特性と課題」(2010年日本世論調査協会研究大会)「日本におけるWEB調査の現状と課題」(2011年 早稲田大学・復旦大学合同シンポジウム)

最高品質の調査を目指して

 「高品質な調査」の基本は、正確なデータを集めることにあります。社会調査や世論調査の分野においては、限りなく正確なデータを取得するために、無作為抽出による調査対象者の決定、回収率を実現するための工夫、偏りのないデータを獲得するためのノウハウについて研究され、実践されてきました。日経電話世論調査では、これを忠実に実現することで、客観性を持った正確な調査結果を提供しています。
 しかし、市場調査においては、データが「正確である」ことだけではその役割を果たすことができないと考えています。例えば、データが正確である以前に、そもそもの調査企画や設計が目的に適っていなくては調査結果は意味を成しません。また、市場調査は最終的には企業の収益に貢献するために行なわれているのに、その調査そのものに過大なコストはかけられません。また、調査を実施することで、調査相手に不信感を与えてはいけません。これは、極度に調査設問が多い場合や、調査内容が複雑であるときにあてはまることですが、例えばお客様満足度を高めることを目的としたCS調査で、このようなことがあっては本末転倒です。
 このような観点から再定義した調査の品質まとめると、以下の表のようになります。(※1)正確なデータを提供するという調査の基本を大切にしたうえで、内容や目的に応じて調査の品質バランスを最適に設定し、最高品質の調査を提供することを心がけています。

WEB調査を活かす

 WEB調査は、社会調査や世論調査に用いることはできません。日本で本格的に使われ始めてまだ10年程度しか経過しておらず、その特性についての研究はまだまだ不十分です。その活用においても注意を要します。無条件にWEB調査が利用されるケースが見受けられます。本来であれば最も注意深く利用すべき、高い専門性を要求される調査手法であると考えています。
 WEB調査には、他の手法よりも優れた点が多くあります。例えば、調査コストが安いことは、単に経費を浮かせられるということだけでなく、同じ費用をかければ、サンプルサイズを大きくすることができたり、高度な分析にコストをまわしたりすることができることを意味します。また、モニター調査であることの特性を活かして、数多くの調査結果をシングルソース集計することも可能です。(※2)
このようなWEB調査の特性を最大限に活かし、高品質な調査データ提供の1つの形として2009年に開発したのが、「商圏センサス」調査です。

商圏センサス調査

 商圏センサス調査の内容については、弊社ホームページをご確認ください。(※3)同じようなコンセプトの調査は当時いくつか実施されていましたが、必ずしも高品質とは言いがたいものでした。商圏センサス調査では、「役に立つ情報」を提供することを最大の使命として、調査の実施からデータ提供までの時間の短縮化や、ASPのシステムやデータの使いやすさ、そしてシングルソース集計を最大限に活用して非常に多くの分析項目を設定、あわせて低コストも実現しました。
 色々な情報を手軽に見ることができる易しいシステムですが、専門的かつ複雑なノウハウを散りばめて構築してあります。1番のポイントは、「ニーズにあわせて進化する調査」であることです。必用な情報やデータは、その時の世相やニーズによって刻一刻と変化していきます。パッケージ型の調査でありながら、カスタマイズ調査のように個々のニーズに対応できることも、調査品質の1つであると考え、システム設計当初から将来の進化を想定しました。
 ASPで提供する形式としたのも、進化のたびにシステムをインストールする手間を解消したいという想いがあったからです。2009年の調査リリース時に32の分析項目でスタートした商圏センサス調査は、ユーザーの要望を受けて現在では60以上のメニューを提供、調査エリアも首都圏だけでなく、関西圏、中京圏にまで拡げました。
商圏センサス調査は、インターネットが接続できる環境であれば、いつでもどこからでも情報を見ることができます。テストのID発行なども承っていますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。調査について、私から説明させていただきます。

(※1)市場調査における調査の品質とWEBモニター調査での取り組み 第38回行動計量学会大会抄録集

(※2)複数WEB調査におけるシングルソース集計の効用と実例 第39回行動計量学会大会抄録集

(※3)http://www.nikkei-r.co.jp/service/area/census.html