祝!侍ジャパン。ブログ上で記録的な盛り上がり

2009.04.14

 "100年に1度の大不況"という暗いムードが覆う中、野球の国際大会ワールド・ベースボール・クラシック(以下、「WBC」)での『侍ジャパン』の連覇は、待望の明るいニュースとなった。決勝は9回裏に韓国に追いつかれ、10回表にイチローのヒットで突き放すというスリリングな試合展開となり、選手が懸命に闘う姿は大きな興奮と感動を呼び起こしました。今回はブログワールドでの盛り上がりぶりを、当社のブログ解析ツール「blogVizセンサー」を使ってレポートします。
 「侍ジャパン」をキーワードに、初戦の中国戦から決勝の翌々日までのクチコミの大きさの推移を、総合指標「Blog Buzz Index(以下、「BBI」)」で追ってみました。 

※図1. 「侍ジャパン」BBI時系列グラフ  ( は試合開催日)

表: 侍ジャパンの戦績

 *日程・・・日本時間
 *BBI・・・ブログ上で語られている話題の大きさを図るクチコミの総合指標。発信者数(ブログ記事の投稿者数)、話題波及者数(発信に対する反響した人の数)、コミュニケーション数(ブロガー間のコミュニケーションの活発度の度合い)の3指標でクチコミの大きさを把握できる。

 BBIは韓国にコールド勝ちした7日に伸びを見せますが、9日の敗戦で失速、その後試合もなかったことから沈静化しています。2次リーグが始まった16日以降は、試合を重ねるごとにBBIが上昇。準決勝(23日)で10万、決勝(24日)では実に50万を超えるという、とてつもない数字を記録しています。ベンチマークとなる「エンターテインメント」分野のBBI1465.5と比較すると、24日は実に374倍もの盛り上がりでした。実測値ベースでみると、17,057人のブロガーが記事を投稿し、その記事に対し29,537人の方がコメントやトラックバックを寄せたことになります。
 50万を超えた24日の盛り上がりをブロガー間のネットワークでみると、あちこちで、祝福の輪が広がっています。祝福の花火のようにも見えます。

図2. 24日のブロガーネットワーク図(ブログ同士のつながりを表現)

注)それぞれ、「キーワードを含むブログのみ表示」「記事単位で表示」「サイトを持つコメントのみ表示」という条件で描画したものです。

   ブロガーにマイクを向けると、「感動のあまり泣きそうになった」「おめでとうという気持ちでいっぱい」「優勝して本当に嬉しいです」という賞賛のコトバ、「すごい試合を見せてくれてありがとう」という感謝のコトバを数多くいただきました。ブロガーの心を潤せ、震わせてくれたのは間違いないようです。

どこでもテレビが見られるワンセグ!真価を発揮

 決勝が行われた当日は平日の昼間という時間帯。自宅でテレビ観戦できないブロガーにとって強力な助っ人になったのが、携帯電話でテレビが見られるワンセグ機能。「衆院本会議でも携帯ワンセグで決勝の試合経過を見入る議員がいた」というニュースもありました。
 ワンセグ放送の本サービスは、2006年4月1日からと前回のWBC大会の終了(3月21日)直後から始まっています。社団法人電子情報技術産業協会によると、最近出荷される携帯電話のほぼ8割にワンセグ機能がついており、今年1月時点の累計出荷台数は5,000万台を突破したとのこと。乱暴な数え方ですが、国民の半分近くがいつでもどこでもワンセグを通してテレビが見られる計算になります。
 ワンセグに触れているブログを読むと、「小さなワンセグ画面から大きな感動をもらった」「今まで一番ワンセグを有難く感じた」「仕事中だけれどもワンセグのおかげで・・・」など、それぞれ"携帯にワンセグがついていてよかったー!"という思いが伝わってきます。
 一方、バッテリー消耗があまりに速くて、ハラハラドキドキしてしまったブロガーも少なくなかったよう。せっかくのいい場面で充電が切れてしまっては致命的。これからは「いつでもどこでも見られる」だけでなく、"いつまでも見られる"性能が今後の商品開発のキーポイントとなりそうです。
 今回、「電車内のほとんどの乗客がワンセグに釘付け状態でした」など、いたるところでワンセグ観戦している方が目撃されています。侍ジャパンは、コンテンツとしての圧倒的な存在感でワンセグの魅力・潜在能力をホルダーに実感させてくれました。いつの日か「侍ジャパンがワンセグの歴史をつくった」と語り継がれる日がくるかもしれません。 

 

 プロ野球は公式戦が開幕。秋までの長丁場の間にブロガーの間でどんな盛り上がりを見せるのか要チェックです。

フィールド・オペレーショングループ 太田要