Buy Americanの新潮流?-ボボズが支えるメイドインUSA
2008.01.23
「Buy American」と聞くと、私なんかは、かつてニュース映像で見た、日本車を壊し・燃やしているなんだか物騒な方々を連想してしまいます。しかしこの言葉、最近はそういう物騒な方々だけの特権ではなくなってきたようです。NYタイムスの記事によると、この新「Buy American」は、Bobosと言われるブルジョアでボヘミアンな人たち(BobosはBourgeois Bohemiansの略)が支えているのだそうです。このBobosたちは、プリウスに乗り、カフェイン抜きのソイラテを飲みながら、ホールフーズ(自然食品を売るおしゃれなスーパー)で買い物をします。今年の大統領選はオバマ氏に投票すること間違いなしでしょう。そんな彼らのスタイルがメイドインUSAを欲していたようです。また、それを加速させるように、中国製品の安全問題がこの空気を膨らませました。「おしゃれ」「ナチュラル」「環境」「知的」・・・な彼らにとって中国製玩具やペットフードの問題は、まさしくBobosスタイルを脅かす存在です。
このような彼らが先導する新「Buy American」、アメリカ消費の新たな潮流となるのでしょうか?
いわゆるアメカジが大好きな私は、せっかくアメリカに来たのだからと古き良きアメリカ製品を買おうと色んなお店を見て回りました。しかし、求めているものがなかなか見つかりません。インターネットで検索しても小売店はほとんど日本やヨーロッパの国。なぜアメリカに住んでいるのに、高い送料払ってメイドインUSAを日本から買わなければいけないのでしょう。知り合いのアメリカ人も日本のお店から通販で買ったと愚痴っていました。
「チャイナーフリー」と言っても、米国内で流通しているおもちゃの約80%は中国製、プラスチック製のクリスマスツリーも7~8割が中国製だそうです。中国製品なしではクリスマスさえ過ごせない人がまだまだたくさんいるのも現実です。
彼らBobosはクリントン時代には、自由貿易を熱心に支持していた人たちだそうですが、今のアメリカはその結果がもたらした姿です。Bobosさん、本当にメイドインUSAだけでスタイルを保てますか?「古き良きアメリカ」も海外に本物があるようですが・・・。
ニューヨーク駐在 木村久生