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米国プライベートブランド事情

2009.06.30

 日本の小売業界ではプライベートブランド(PB)が不景気な中での成長戦略の重要な柱として位置づけられ、現在PB戦国時代といった様相を呈しているようですが、不況に強いと言われるプライベートブランドは、こちら米国でももちろん重要なポジションを占めてきています。(※米国では"Private Brand"ではなく"Private Label"と呼んでいます。)

 AMAが発行する"Marketing News"誌によると、Wal-Martを除く米大手小売業者による2008年度のプライベートブランドの売上は9.4%増になりました。それに対して一般消費財メーカーが作るいわゆるナショナルブランド(NB)の売上は、増加はしたものの1.4%に留まっています。また他の調査によると2008年に世帯で消費されたプライベートブランドの割合は24%で、10年前と比較すると6ポイントの上昇。また定期的にプライベートブランドを消費する家庭の数は全体の97%と、ほぼすべての家庭が何かしらのプライベートブランドを買っているとしています。

 米国のスーパーマーケットA&Pはプレミアムラインと銘打ちHartford Reserveというプライベートブランドを展開しています。同社では、このHartford Reserveブランドの"five-apple pie"という商品をハーゲンダッツ社のバニラアイスクリームと隣りあわせで置いています。ブランド力のあるナショナルブランド製品と並んで置くことで、自社のプライベートブランドのイメージも引き上げてもらう狙いがあるようですが、なかなか露骨な戦略ですね。またA&Pを持つGreat Atlantic and Pacific Tea Co.系列のスーパーでは、ナショナルブランドで一杯にしたショッピングカートとプライベートブランドで一杯にしたショッピングカートをディスプレイし、安さの比較を行っています。一般消費財メーカーからのクレームが出ないのか、関係ない私が心配してしまうくらい、こちらも露骨な宣伝ですね。まあ、アメリカらしいともいえるのかもしれませんが。

 アメリカらしい事例を最後にもう一つ。アメリカにはPrivate Label Manufacturers Association( http://www.plma.com/ )なる協会が存在しています。何にでも協会を作る人たちだとは思っていましたが、プライベートブランド製造者協会にはなかなか意表を突かれました。