株式会社日経リサーチ

企業ブランド大賞2014

日経リサーチアワード「企業ブランド大賞2014」は2014年11月に開催した選定委員会で、大賞にカルビー、良品計画(無印良品)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの3ブランドが選ばれました。また、優秀賞、審査員特別賞は次のとおり選定されました。
受賞ブランド
■「大賞」(3ブランド)
■「優秀賞」(3ブランド)
■「審査員特別賞」(2ブランド)
選定対象と選定方法
自主企画調査として2014年6~7月に実施した「ブランド戦略サーベイ2014」で調査対象とした570の企業ブランドについて、「自分必要度」「独自性」「愛着度/企業魅力度」「プレミアム」「推奨意向」の測定結果から算出した総合偏差値である企業ブランド知覚指数(PQ=Perception Quotient)や、前回からの得点・順位上昇等を加味して受賞候補企業ブランドを抽出。候補ブランドについて、学識経験者、ジャーナリストで構成する選定委員会で審査し、今回の受賞企業ブランドを選定しました。
選定委員
■中央大学ビジネススクール教授
田中 洋 氏
■日経広告研究所主席研究員
永家 一孝 氏
■日経リサーチ取締役
鈴木 督久 氏
各賞の選定理由・審査員講評

「大賞」3ブランド:

◇ カルビー
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQの順位が20位と前回から34位上昇。消費者のPQが8位と高く、「推奨意向」「リレーション」の評価が高い。ビジネスパーソンでは「商品の品ぞろえ」で2位に入った。

【審査員講評】
経営のリーダーシップで収益力の高い企業に変身。新市場を開拓した「フルグラ」のヒットもさることながら、製品ブランド群を抱えつつ企業ブランドの管理に優れ、より強固なものにした経緯を評価する。

◇ 良品計画(無印良品)
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQは37位。BPのPQが98位から36位へ大幅アップ。「独自性」「共感」が消費者、ビジネスパーソンともトップ10内。消費者では「顧客の声を活かす」が2位と高かった。

【審査員講評】
「ナチュラル」「グローバル」といった理念が一貫してぶれず、優れたブランド経営の見本といえる。ネットと店舗の組み合わせや積極的な海外展開が奏功し、ブランド価値をさらに高めた。

◇ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQは107位と前回の172位から急伸。とくにビジネスパーソンが97位上昇し消費者(60位上昇)を上回った。消費者では「独自性」で5位、ビジネスパーソンで「共感度」が7位と高かったほか、「活気」「情熱」「刺激」などの評価が1桁順位だった。

【審査員講評】
マーケティング戦略を重視する経営を背景に、「ハリポタ」アトラクションを効果的に展開。「ファンタジー層」を取り込み、この1年でブランド価値を大きく向上させるとともに、地域経済にもプラスの効果をもたらしている。
「優秀賞」3ブランド:

◇ ゴディバ ジャパン(GODIVA)
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQが49位と前回の92位から回復。上位100ブランドの中でPQの伸びがトップとなった。「価値プレミアム」が消費者で2位、ビジネスパーソンで5位と高かったほか、「ステータス感」が消費者、ビジネスパーソンともに1桁台だった。

【審査員講評】
日本で長い歴史があるが、近年は積極的な製品開発と出店戦略に乗り出し、新たなブランド価値を育成している。カウンタースタイルの飲食提供やSC内出店など、高級感だけでなくイノベーティブなイメージが浸透しつつある。

◇ ダイキン工業
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQは前々回の125位、前回の108位から76位に上昇。特にビジネスパーソンのPQが101位から39位へ大幅アップしたのが目立つ。BPでは「商品の性能・機能」が17位、「修理・サポート」が19位だった。

【審査員講評】
国際的なM&Aに積極的で、海外でエアコンのプレミアムブランドに成長し業績・株価も好調なことがビジネスパーソンに高く評価されている。一方、伸び悩んでいる消費者の評価を上げる努力も必要だろう。

◇ ゼンリン
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQで52位上昇し171位に。特にビジネスパーソンが12年253位、13年148位、14年64位と連続して急伸した。ビジネスパーソンの「満足度」が4位と高く支持された。

【審査員講評】
スマホ利用者が急拡大したのを背景に、各種地図サービスへのデータ提供による露出がイメージ向上につながっている。紙からデジタル時代に移行するなか、地図というコンセプトをナビゲーション機能にうまく取り込んだ点を評価したい。
「審査員特別賞」2ブランド:

◇ ヤマト運輸
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
総合PQは2位から4位へ下がったが、ビジネスパーソンの「購入意向」は全570ブランド中トップだった。今回初めて計測した「ロイヤリティ」ではビジネスパーソン、消費者ともに1位だったほか、「利便性」でもともにトップとなった。

【審査員講評】
一貫して顧客満足度を高める経営努力が実り、ビジネスパーソン、消費者とも強い支持を得ている。ただし、前年比ではともに評価が下がっており、イメージの維持・強化が求められる。

◇ LIXIL(リクシル)
【ブランド戦略サーベイ2014の結果より】
合併後に大幅に総合PQの順位を下げたが、3年連続で上昇。前回から39位上げて合併前のINAX、トステムの水準に近づいた。ビジネスパーソンで「満足度」42位、「ブランドプレミアム」49位などが目立つ。

【審査員講評】
メディアを活用した広告戦略で短期間に新しいブランドを育成、浸透させたことを評価する。今後は認知から消費行動の誘発へとつなげる工夫に期待したい。
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