株式会社日経リサーチ

大阪・京都に強い地元志向、ヨドバシ梅田は男性に圧倒的人気

性別・居住地別に見た関西商業施設の利用率ランキング(2017年春調査版)
 日経リサーチの「商圏センサス」は首都圏と関西圏・中京圏の居住者の、商業施設・エリア・駅の利用状況とプロフィールや嗜好を定点観測し、データベース化してご提供するサービスです。今回は関西圏で実施した最新の調査結果から、関西の商業施設をいくつかの角度でランキング化し、見てみましょう。

 最新の「関西センサス」調査(2017年4月実施)で関西圏(2府4県)居住者が3カ月以内に利用した商業施設の利用率ランキングをみると、1位が阪急うめだ本店、2位がヨドバシカメラマルチメディア梅田、3位が同率でグランフロント大阪と大丸梅田店となりました。
 昨年の春・秋の調査と比較しても、利用商業施設の上位の顔ぶれは変わりません。
 では、他の切り口でランキング化すると、関西の商業施設の利用状況に違いはあるでしょうか。
■関西センサス調査 3カ月以内に利用した商業施設ランキング<全体>
順位 エリア 商業施設名
2017春 2016秋 2016春
1 1 1 梅田 阪急うめだ本店
2 2 2 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
3 4 4 梅田 グランフロント大阪
3 3 3 梅田 大丸梅田店
5 5 5 梅田 阪急梅田本店
6 7 7 梅田 阪急三番街
7 6 6 梅田 LUCUA
8 8 8 天王寺・阿倍野 あべのハルカス近鉄本店
9 9 9 梅田 Whityうめだ
10 11 10 梅田 LUCUA 1100
10 12 12 なんば・日本橋 なんばパークス
12 13 11 なんば・日本橋 髙島屋 大阪店
13 10 13 なんば・日本橋 なんばCITY
13 14 14 梅田 梅田ロフト
15 15 15 京都駅前周辺 ジェイアール京都伊勢丹
16 17 15 神戸(三宮) 三宮センター街
17 16 17 神戸(三宮) さんちか
18 19 18 神戸(三宮) さんセンタープラザ*
19 20 21 梅田 東急ハンズ 梅田店
20 24 21 四条・三条・烏丸・河原町 髙島屋 京都店
(サンプラザ、センタープラザ、プラザウエスト)
 まず、男女別に商業施設の利用状況をみてみましょう。
<男性>
順位 エリア 商業施設名
1 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
2 梅田 阪急うめだ本店
3 梅田 グランフロント大阪
4 梅田 大丸梅田店
5 梅田 阪神梅田本店
6 梅田 阪急三番街
7 梅田 梅田ロフト
8 なんば・日本橋 なんばパークス
9 梅田 Whityうめだ
10 なんば・日本橋 なんばCITY
11 梅田 HEP NAVIO/阪急百貨店 
メンズ大阪
12 梅田 東急ハンズ 梅田店
13 天王寺・阿倍野 あべのハルカス近鉄本店
13 京都駅前周辺 イオンモールKYOTO
(Sakura館、Kaede館)
15 梅田 LUCUA
16 京都駅前周辺 ヨドバシカメラマルチメディア京都
17 神戸(三宮) さんちか
18 なんば・日本橋 髙島屋 大阪店
18 神戸(三宮) 三宮センター街
18 神戸(元町)・
ハーバーランド
神戸ハーバーランドumie
24 京都駅前周辺 ジェイアール京都伊勢丹
33 梅田 LUCUA1100
<女性>
順位 エリア 商業施設名
1 梅田 阪急うめだ本店
2 梅田 大丸梅田店
3 梅田 グランフロント大阪
4 梅田 阪神梅田本店
4 梅田 LUCUA
6 梅田 阪急三番街
7 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
8 梅田 LUCUA 1100
9 天王寺・阿倍野 あべのハルカス近鉄本店
10 梅田 Whityうめだ
11 なんば・日本橋 髙島屋 大阪店
11 京都駅前周辺 ジェイアール京都伊勢丹
13 なんば・日本橋 なんばCITY
14 なんば・日本橋 なんばパークス
15 神戸(三宮) そごう神戸店
16 京都駅前周辺 京都駅前地下街 Porta
17 神戸(三宮) 三宮センター街
18 四条・三条・
烏丸・河原町
髙島屋 京都店
19 神戸(三宮) さんセンタープラザ
19 梅田 HEP FIVE
42 梅田 HEP NAVIO/阪急百貨店 
メンズ大阪
(サンプラザ、センタープラザ、プラザウエスト)
   
 男性の1位はヨドバシカメラマルチメディア梅田、女性の1位は阪急うめだ本店でした。こうしてみると、ヨドバシ梅田が全体の2位に入っているのには男性利用者が貢献していることがわかります。
 男性は上位20施設の中にヨドバシカメラがもう1店舗(16位のヨドバシカメラマルチメディア京都)入っているほか、梅田ロフト(7位)、東急ハンズ梅田店(12位)など、家電量販店や生活雑貨店が多くランクインしているのが特徴的です。

 一方、女性の上位は軒並み百貨店となっています。女性8位のLUCUA1100(ルクア イーレ)は男性では33位、女性で11位のジェイアール京都伊勢丹は男性では24位など、男女で利用する商業施設の違いもみえてきます。
 男性のランキングでは百貨店でHEP NAVIO/阪急百貨店 メンズ大阪が11位にランクインしており、メンズファッションに特化した店舗として人気が定着している様子がうかがえます。

 では、居住地別でみるとどうでしょうか。今回は、大阪府、兵庫県、奈良県、京都府の2府2県に注目してみましょう。
<大阪府>
順位 エリア 商業施設名
1 梅田 阪急うめだ本店
2 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
3 梅田 グランフロント大阪
4 梅田 阪神梅田本店
5 梅田 大丸梅田店
6 梅田 阪急三番街
7 梅田 LUCUA
7 天王寺・阿倍野 あべのハルカス近鉄本店
9 なんば・日本橋 なんばCITY
10 なんば・日本橋 高島屋 大阪店
11 なんば・日本橋 なんばパークス
12 梅田 Whityうめだ
13 梅田 LUCUA 1100
14 天王寺・阿倍野 abeno CUES TOWN*
15 梅田 梅田ロフト
16 なんば・日本橋 なんばWalk
17 天王寺・阿倍野 天王寺ミオ 本館
18 梅田 東急ハンズ 梅田店
19 心斎橋 心斎橋筋商店街
19 天王寺・阿倍野 天王寺ミオ プラザ館
(ViaあべのWalk、あべのキューズモール)
<兵庫県>
順位 エリア 商業施設名
1 梅田 阪急うめだ本店
2 神戸(三宮) 三宮センター街
3 神戸(三宮) さんちか
4 神戸(三宮) さんセンタープラザ
5 神戸(三宮) そごう神戸店
6 神戸(元町)・
ハーバーランド
神戸ハーバーランドUmie
7 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
8 梅田 大丸梅田店
9 神戸(元町)・
ハーバーランド
大丸 神戸店
10 梅田 阪神梅田本店
11 梅田 グランフロント大阪
11 神戸(三宮) ミント神戸
13 梅田 阪急三番街
14 梅田 LUCUA
15 神戸(元町)・
ハーバーランド
神戸元町商店街
16 その他の兵庫県内(郊外など) 阪急西宮ガーデンズ
17 梅田 Whityうめだ
18 梅田 LUCUA 1100
19 神戸(三宮) 東急ハンズ 三宮店
20 梅田 梅田ロフト
20 神戸(三宮) 神戸マルイ
(サンプラザ、センタープラザ、プラザウエスト)
 
 大阪府居住者の利用商業施設は全体ランキング同様、梅田エリアの商業施設が上位を占めます。ただ、7位以下になると天王寺やなんばエリアの商業施設がグッと増える点が異なります。abeno CUES TOWN(14位)や、なんばWalk(16位)など、全体では20位以内にランクインしない施設も含め、大阪市内各所で買い回りをしている様子がうかがえます。

 兵庫県居住者の利用商業施設1位も大阪府居住者と同じく阪急うめだ本店ですが、2~5位は地元の神戸・三宮エリアの施設が並び、6位にも神戸ハーバーランドumieが入るなど、20位以内で兵庫県内の施設が半数を占めています。残りはいずれも梅田エリアの商業施設で、兵庫県内で買い物もしながら、交通の便が良い梅田に足を延ばしている人も多いようです。
<奈良県>
順位 エリア 商業施設名
1 奈良県内 イオンモール大和郡山
2 奈良県内 イオンモール橿原
3 奈良県内 ならファミリー/近鉄百貨店
奈良店/イオン奈良店
4 天王寺・阿倍野 あべのハルカス近鉄本店
5 奈良県内 アピタ西大和店
6 奈良県内 近鉄百貨店 橿原店
7 なんば・日本橋 高島屋 大阪店
8 梅田 グランフロント大阪
8 梅田 大丸梅田店
10 なんば・日本橋 なんばパークス
11 なんば・日本橋 なんばWalk
11 奈良県内 近鉄百貨店 生駒店
13 梅田 阪急うめだ本店
14 梅田 LUCUA
15 梅田 ヨドバシカメラマルチメディア梅田
16 なんば・日本橋 なんばCITY
17 心斎橋 大丸心斎橋店
18 梅田 阪神梅田本店
19 梅田 LUCUA 1100
20 天王寺・阿倍野 aneno CUES TOWN
(ViaあべのWalk、
あべのキューズモール)
20 京都駅前周辺 京都駅ビル専門店街
The CUBE
(ViaあべのWalk、あべのキューズモール)
<京都府>
順位 エリア 商業施設名
1 京都駅前周辺 ジェイアール京都伊勢丹
1 京都駅前周辺 イオンモールKYOTO
(Sakura館、Kaede館)
3 四条・三条・
烏丸・河原町
大丸京都店
4 京都駅前周辺 ヨドバシカメラマルチメディア京都
5 四条・三条・
烏丸・河原町
高島屋 京都店
6 京都駅前周辺 京都駅前地下街 Porta
7 京都駅前周辺 京都駅ビル専門店街
The CUBE
8 京都駅前周辺 KYOTO AVANTI
9 郊外など、その他の京都府内 イオンモール京都桂川
10 郊外など、その他の京都府内 イオンモール京都五条
11 郊外など、その他の京都府内 イオンモール久御山
12 四条・三条・
烏丸・河原町
藤井大丸
13 梅田 阪急うめだ本店
14 四条・三条・
烏丸・河原町
河原町オーパ
15 京都駅前周辺 ビッグカメラJR京都駅店
16 四条・三条・
烏丸・河原町
BAL 京都
17 四条・三条・
烏丸・河原町
東急ハンズ 京都店
18 梅田 グランフロント大阪
19 四条・三条・
烏丸・河原町
ミーナ京都
20 四条・三条・
烏丸・河原町
京都マルイ
20 四条・三条・
烏丸・河原町
ZEST御池
 
 奈良県居住者の利用商業施設は1位がイオンモール大和郡山、2位はイオンモール橿原で、3位のならファミリーを含め、イオンモールグループがトップスリーを占めました。奈良県内の施設が上位に並ぶ中、4位にはあべのハルカス近鉄本店が入り、7位以下から大阪市内の施設も多く顔を出しています。中でも、鉄道でアクセスしやすい天王寺・阿倍野となんば・日本橋エリアの商業施設が梅田エリアの施設をしのぐ利用率でランクインしているのが目につきます。このように奈良県居住者は大阪市へも積極的にショッピングに出かけていますが、距離的に大阪市とさほど変わりない京都市へ買い物に行く人はあまり多くないようで、20位以内でもわずか1施設が入っただけでした。

 京都府居住者の利用商業施設の1位は同率でジェイアール京都伊勢丹とイオンモールKYOTOでした。20位以内をみても、阪急うめだ本店(13位)とグランフロント大阪(18位)以外すべて京都府内の施設が占めており、多くの京都府居住者の買い物は地元で完結していると言えそうです。

 利用している商業施設のランキングをみるだけでも、性別や居住地によって使い方の差がみえてきます。関西でのショッピングは百貨店やSCのほか、商店街、地下街、家電量販店など選択肢も様々です。新規出店だけでなく、既存施設のリニューアルも続いています。大阪市内では建設中のおおさか東線が全線開通し、将来的になにわ筋線の計画が実現すれば、人の流れが大きく変わる可能性もあります。関西エリアの動向からは今後も目が離せません。
(ソリューション本部ソリューション第2部 木暮 絵理子)
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