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日経「スマートワーク経営」調査解説(20)

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 日本の有力企業における「人材活用」「イノベーション」「市場開拓」の取り組みや実績について、調査データを分析し、「Smart Work」経営の実態をご紹介します。
各階層の研修~新入社員・管理職、メンタルヘルスが大きなテーマに
 今回は企業が社内の各階層に対し、どのような教育研修や各種施策を通じて、スキルやキャリアの開発支援などに取り組んでいるか見てみよう。対象とした階層は新入社員、管理職、管理職でないミドル層、非正社員の4つで、このうち管理職でないミドル層以外は、職場外研修などのOFF-JT(オフJT)とそれ以外の施策とに分けて質問している。  
 まず新入社員に対しては、OFF-JTでは「接客・マナー」「社風や経営理念・ビジョンの共有」「汎用的なビジネススキル」という新人研修としては基本的なテーマがトップ3を占めた。いずれも4分の3以上の企業が実施している。「メンタルヘルスなど健康保持・増進」に関する研修も6割強に上り、新人のメンタル面に気を配っていることが伺える。OFF-JT以外では「個別面談」を重視する企業が多く、7割近くに達した。
<OFF-JT> どのようなスキル・キャリア開発支援施策を実施していますか。
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 管理職のOFF-JTでは「マネジメントスキル」「リーダーシップ」に次いで、「メンタルヘルス等部下の健康保持・増進への配慮」に関する研修が68.1%で3位になった。管理職に対してもメンタルヘルスが企業研修の大きなテーマとなっている。一方、管理職でないミドル層向けの1位は62.8%で「資格取得などスキル取得に対する金銭的支援」だった。企業側が強制する研修ではなく、やる気がある人の取り組みを金銭面でバックアップする施策がトップになった。対管理職に比べると、各施策とも全体的に実施企業の比率が低い印象がある。企業側も効果的な施策を求めて試行錯誤している段階だろうか。ラインから外れたミドル層を活性化するには、制度の整備・周知とやる気の喚起がカギと言えそうだ。
<OFF-JT以外の施策>どのようなスキル・キャリア開発支援施策を実施していますか。
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 非正社員のOFF-JTは「社風や経営理念・ビジョンの共有」を目的とした研修が4割強でトップとなり、「業種・職種などに関する専門技能教育」が僅差で続いた。従業員のスキル向上より、まずは社内の一体感醸成という姿勢が感じられる。管理職のOFF-JT以外では「他社との人材交流機会の提供」、非正社員では「個別面談の実施」がそれぞれ1位だったが、どちらも実施企業は3割余りで、過半数が無回答だった。選択肢にはなかったが、この2つの階層にはOFF-JT以外では「特に施策を実施していない」のかも知れない。
(HP編集長 川添真)
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