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日経「スマートワーク経営」調査解説(26)

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 日本の有力企業における「人材活用」「イノベーション」「市場開拓」の取り組みや実績について、調査データを分析し、「Smart Work」経営の実態をご紹介します。
研究開発費~金額では自動車・輸送用機器、売上高比は医薬品が突出
 今回のテーマは研究開発費である。2014~16年度の全602社(回答は435社)の研究開発費は年平均220億円前後で推移している。全体的にはやや頭打ちの傾向と言えそうだ。
業種別研究開発費の推移(単位:百万円)
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 業種別では自動車・輸送用機器が16年度922億3200万円(10万円以下は四捨五入、以下同じ)と飛び抜けて高い。自動車業界は環境・安全の両面を中心に、ITを採り入れた電動化や自動運転などの技術開発に各国のメーカーがしのぎを削っており、日本勢も研究開発に多額の資金を投じていることがデータで示された。
 自動車・輸送用機器を激しく追うのが医薬品で同727億4200万円と、こちらも高水準。政府統計によると、医薬品業界の研究開発費は膨らみ続けており、今後も市場が拡大しているバイオ医薬品の開発などで増加傾向は変わらない見込みだ。更にやや水が開くが、電機・精密・機械が同367億5100万円、化学・石油が同228億6200万円で続く。全体平均を上回ったのはこの4業種だけで、これが全体の平均額を押し上げた格好だ。
売上高に占める研究開発費比率(平均、2014~16年度合算)
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 次に、売上高に占める研究開発費の比率(14~16年度の合算)を見ると、平均は2.32%で、製造業が3.44%、非製造業が0.70%と大差がついた。製造業では医薬品が14.12%でトップだったが、2位が電機・精密・機械の3.98%だから、突出した高さとなっている。日本の医薬品メーカーの研究開発費は欧米の大手企業と比べるとかなり見劣りする一方、売上高に占める比率はそん色ない水準と言われている。非製造業は通信・サービス(2.06%)を除きいずれも1%未満だった。 
 
売上高研究開発費比率の社数分布
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 研究開発費比率の社数分布では、0.1%未満の企業が最も多く108社を数え、1%未満の企業も221社に達した。一方、研究開発費が売上高の10%を超える企業も19社あり、うち12社が医薬品メーカーだった。
(HP編集長 川添真)
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