IT、金融、自動車…
期待される業界別17目標とは

【2回連載】日経リサーチ、ビジネスパーソン「SDGs」調査

ビジネスシーンだけではなく、テレビ番組や広告でも「SDGs」を目にする機会が増えています。昨年始まったプラスチックごみ削減のための「レジ袋の有料化」も、生活の一部としてすっかり定着しました。日経リサーチはこのほど、ビジネスパーソンを対象にSDGsへの意識調査を実施しました。調査結果をもとに「各業界に期待されるSDGs」と「SDGsによって得られると思う成果」について、2回にわたって紹介します。

「SDGs」の言葉は浸透しているが、関心を持っている人は約半数

SDGsの認知率(「知っている」と「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」の合計)は87%と、言葉としてはとても浸透しています。ただ、「興味・関心がある」となると認知者のうちの53%にとどまります。

グラフ-1 SDGs認知度(%)
図1
グラフ-2 SDGs興味関心度(%)
図2

IT・通信業界に期待する目標、トップは「質の高い教育」

SDGsの17目標は「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」から「気候変動に具体的な対策を」「パートナーシップで目標を達成しよう」まで、内容は多岐にわたります。食品、IT・通信など7つの業界を取り上げ、業界ごとに期待する目標を聞きました。(3つまで回答)
食品では「飢餓をゼロに」「貧困をなくそう」という「食」に直接関連する目標が上位になったほか、「海の豊かさを守ろう」への期待も一定数集まりました。不動産業界でも、「陸の豊かさも守ろう」という間接的に関連する目標への期待が高い結果となりました。
IT・通信では「分からない・特にない」を除いて、「質の高い教育をみんなに」がトップになりました。コロナ禍でオンライン授業が一般的になり、教育分野でのITの役割に改めて注目が集まったためとみられます。金融業界でも「質の高い教育をみんなに」が上位にあがりました。

 

表-業界別_期待されるSDGsの目標TOP5(%)

 食品 
1 飢餓をゼロに 41.5
2 分からない・特にない 32.7
3 貧困をなくそう 23.1
4 すべての人に健康と福祉を 18.0
5 海の豊かさを守ろう 16.6
日用品・トイレタリー
1 分からない・特にない 34.5
2 安全な水とトイレを世界中に 31.9
3 すべての人に健康と福祉を 23.7
4 つくる責任 つかう責任 15.5
5 貧困をなくそう 9.6
電機・精密機械
1 分からない・特にない 34.3
2 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 29.6
3 産業と技術革新の基盤をつくろう 25.5
4 つくる責任つかう責任 19.1
5 気候変動に具体的な対策を 9.9
自動車・バイク・タイヤ
1 分からない・特にない 34.6
2 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 24.4
3 産業と技術革新の基盤をつくろう 21.7
4 つくる責任つかう責任 21.7
5 気候変動に具体的な対策を 14.2
IT・通信
1 分からない・特にない 34.2
2 質の高い教育をみんなに 27.0
3 産業と技術革新の基盤をつくろう 22.0
4 働きがいも経済成長も 11.7
5 ジェンダー平等を実現しよう 10.4
不動産
1 分からない・特にない 36.4
2 住み続けられるまちづくりを 33.8
3 陸の豊かさも守ろう 9.2
4 働きがいも経済成長も 9.1
5 安全な水とトイレを世界中に 8.4
金融・保険
1 分からない・特にない 36.9
2 貧困をなくそう 21.4
3 働きがいも経済成長も 17.6
4 全ての人に健康と福祉を 13.1
5 質の高い教育をみんなに 12.2
 

持続可能な社会を築くために、企業の役割はかつてないほど高まっています。SDGsにどう取り組んでいるかは、企業の評価軸としても注目されています。SDGsへのかかわりは結果として、企業価値の向上、ブランドの向上につながります。次回は「SDGsによって得られると思う成果」について調査結果を紹介します。

調査概要
対象エリア 全国
調査対象 300人以上の企業にお勤めの男女
調査主体 株式会社日経リサーチ
調査時期 2021年3月31日~4月5日
回答者数 2,025人

(日経リサーチ ブランドチーム アカウント1部 小池)

このサービスに関する
ご相談や見積もりのご依頼がございましたら、お気軽にお問い合わせください
当サイトでは、利用者が当サイトを閲覧する際のサービス向上およびサイトの利用状況把握のため、クッキー(Cookie)を使用しています。当サイトでは閲覧を継続されることで、クッキーの使用に同意されたものとみなします。詳細については、「当社ウェブサイトにおける情報収集について」をご覧ください。