「SDGs調査活用サービス」で社内のSDGsの理解・実践を促進

【連載6】データから考えるSDGs経営の未来

日経リサーチは日経「SDGs経営」調査、全国市区「SDGs先進度調査」など、企業や自治体の取り組みを評価する様々な調査を実施しています。喫緊の課題になっている気候変動対策、カーボンゼロ達成の取り組み状況や先進事例、SDGs経営で得られるアウトカムを紹介します。掲載は6回を予定しています。 今回はデータを継続的に活用し、社内浸透に力を入れていらっしゃる住友生命保険相互会社の取り組みについてご紹介します。

「一人ひとりのよりよく生きる = ウェルビーイング(Well-being)」に貢献することを通じて、「なくてはならない」会社を目指す住友生命保険相互会社。同社は企業理念『経営の要旨』に通じるSDGsの社内での理解・実践を進めるため、日経リサーチの「SDGs調査活用サービス」を利用しているという。調査結果をどのように活用しているのか、住友生命ブランドコミュニケーション部の丹下崇志上席部長代理と中平美紀部長代理に話を聞きました。

SDGs先行企業との差や自社の強み・弱みを把握するためにサービスを導入

Q. まず初めにブランドコミュニケーション部について教えてください。
丹下氏:ブランドコミュニケーション部は企業ブランディング全体を担う部署です。私はインナーブランディングを担当するチームにいます。当社の企業理念である『経営の要旨』では「社会公共の福祉に貢献する」ことが掲げられているので、同じ趣旨であるSDGsの社内浸透も私のチームが進めています。

住友生命ロゴ・中平 美紀氏・丹下 崇志氏
(左側)中平 美紀氏(右側)丹下 崇志氏

中平氏:私はCSRやアウターブランディングを担当するチームに所属していて、特にSDGsを担当しています。統合報告書などの作成にも、SDGs担当の立場で関わっています。

Q. 日経リサーチの「SDGs調査活用サービス」の導入理由・活用方法を教えてください。
中平氏:調査結果が日本経済新聞に掲載される、という理由で導入しました。ビジネスパーソンや経営者、就職活動をしている大学生などが当然読んでいるでしょうから、やはり大事なことだと思っています。

丹下氏:第1回の調査結果が社内で思っていたよりも良くなかったので、その理由を分析するためにサービスの1つである「ベンチマークレポート」を利用しました。当社の強みや弱みが客観的に分かるので、「ベンチマークレポート」で評価する「SDGs戦略・経済価値」「社会価値」「環境価値」「ガバナンス」という4つの分野で、他社と比較して弱いところに特に注目しています。
例えば、第1回調査では「ガバナンス」のスコアが若干低めでしたが、これは相互会社として答えにくい質問項目に対して回答が十分できていなかったからだとわかりました。「ベンチマークレポート」を参考にして質問に回答したところ、第2回調査ではスコアが大きく改善しました。

中平氏:ベンチマーク企業には、当社が含まれる金融の業種内でランキング上位の企業、SDGsへの取り組みに積極的だと言われている企業をピックアップし、比較して分析しています。結果を比較する際に同業種を選んでいるのは、業種や企業の形態によってSDGsにおける強みと弱みや評価のされ方が異なると考えているからです。実際に、こういった企業の取り組みを目標にしています。

丹下氏:社内での共有に当たっては、スピード感を持って対処するため、当部で「ベンチマークレポート」を分析して、評価が良くなったところ、まだ足りていないところを役員や関係する部門長にメールで送付しています。その結果を参考に、各部署で改善方法を検討してもらいます。

中平氏:「ベンチマークレポート」は他社と比較して「ここは出来ている」「ここは遅れている」という現状を各部に連携し、認識の共有を図る際などにとても役に立ちます。グラフが非常に分かりやすく、また見せ方も参考になります。

アンケートや新しい施策も組み合わせ、更なる社内での理解・実践を促進

Q. SDGsの社内浸透のための取り組みについてお聞かせください。
丹下氏
:例えば、希望者にSDGsのバッジを配り、そのタイミングで当社の取り組みについて動画や資料を使って説明しています。また、新入職員向けの研修教材の内容にSDGsを加える際にも人事部門と協力して作成しています。社内浸透では、職員一人一人が自身の仕事とSDGsがどのように関係しているか、社会にどのように貢献しているのかを理解し、共感し、自分ごと化して職務に当たることが重要だと考えています。

中平氏:今年(2021年)7月には、「一人ひとりのよりよく生きる = ウェルビーイング」について経営陣と職員が話し合うオンラインイベントを当部主催で開催しました。全職員が参加可能で、実際に全国から1万人以上が参加し、チャットで6000以上のコメントがありました。新型コロナ禍で集まるのが難しい中、オンラインイベントのような新しい施策も有効だと思います。

 
ブランドコミュニケーション部主催2021年7月開催オンラインイベント「ブランド・ライブ」参加経営陣
ブランドコミュニケーション部主催2021年7月開催オンラインイベント「ブランド・ライブ」参加経営陣

Q. 今後の取り組みについて教えてください。
丹下氏:現在準備している職員向けアンケートにSDGsに関する項目も加えて、職員がどの程度理解して、共感して、自分ごと化して取り組もうとしているか確認する予定です。その結果を基に、今後の施策を検討したいと考えています。

SDGsへの注目が高まっており、2030年に向けてさらに盛り上がることが期待されます。日経リサーチの「SDGs調査活用サービス」ももっと活用して、社内での理解・実践を更に促進し、SDGsの目標達成に貢献したいと思います。

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SDGs調査活用サービスのご案内
日本経済新聞社と日経リサーチが実施している日経「SDGs経営」調査のデータを活用し、 SDGsを経営戦略の一環として推進したい企業をサポートします。
https://www.nikkei-r.co.jp/service/management/sdgs/

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