米国が好調、英印も過去最高更新 中タイは大幅下落も3カ月後は改善見込む

日経リサーチの「世界暮らし向きDI」2014年10月調査結果より

 株式会社日経リサーチがアジアを中心とした世界各国の生活実態を探る「世界暮らし向きDI」調査の最新結果(2014年10月実施)がまとまりました。

 この調査は米国、英国、中国、インド、マレーシア、タイ、ブラジル、ロシアの8カ国に、2014年4月調査から日本を加えた計9カ国に住む20~59歳の男女各国約200人ずつにインターネットを通じて生活実感を尋ねるもので、現在と3カ月後の暮らし向きを聞き、「暮らし向きがよい(よくなる)」と回答した割合から、「悪い(悪くなる)」と回答した割合を引いた結果が「暮らし向きDI(指数)」となります。

 調査は昨年7月から3カ月に1回実施しており、今回が第6回になります。結果は短信スタイルにまとめてお客様にご提供しています。

 今回10月の調査では、現在の暮らし向きDIは堅調な景気回復が続く米国が前回(7月)から16ポイント上昇して74と、初めて70台に乗せました。インドと英国は小幅上昇ながら過去最高を更新しました。5月にモディ新政権が発足したインドは好調な消費や投資を背景に92という高スコアを記録しました。

 一方、中国とタイは低調でした。住宅市場の冷え込みで景気減速感が強まっている中国は14ポイントの大幅下落で74となり、第1回(13年7月)以来の低水準になりました。5月の軍事クーデターに伴う政治混乱で経済が失速したタイも13ポイント低下して46まで落ち込みました。ロシアは小幅ダウンにとどまりましたが、3回連続の低下となりました。

 3カ月後の暮らし向きDIはインドが92と相変わらず高く、米国も70とほぼ今回並みの水準を維持しました。中国は88、タイは68と、どちらも大幅改善を見込んでいます。

 日本は現在DIが前回より11ポイント低い18、3カ月後DIも21ポイントの大幅ダウンでマイナス16でした。景気回復の実感が広がっていないことを示すような結果となりました。

暮らし向きDI(2014年10月時点)「日経リサーチ世界暮らし向きDI」とは:
世界9カ国で、20~59歳の男女を対象に、現在と3カ月後の暮らし向きについて、インターネット調査を実施(2014年10月2日~7日)。「暮らし向きがよい(よくなる)」と回答した割合から「悪い(悪くなる)」と回答した割合を引いた結果を下表のようにDIとして指数化しました。

*2014年4月調査より対象国へ日本を追加しました。


登録無料の会員制サイト「グローバル・マーケティング・キャンパス(GMC)」ではこのほか、様々な海外調査データなどを掲載しています。こちらよりご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社日経リサーチ 国際調査本部
TEL:03-5296-5151 FAX:03-5296-5150
E-Mail:お問い合わせフォーム よりお願いいたします。

関連記事

関連コラム

ニュースリリース
当サイトでは、利用者が当サイトを閲覧する際のサービス向上およびサイトの利用状況把握のため、クッキー(Cookie)を使用しています。当サイトでは閲覧を継続されることで、クッキーの使用に同意されたものとみなします。詳細については、「当社ウェブサイトにおける情報収集について」をご覧ください。