企業の品質経営度調査
一般財団法人日本科学技術連盟が実施する「第10回企業の品質経営度調査」の結果が発表されました。品質経営度調査は日本企業の競争力の源泉である「品質」の重要性に対する社会の関心を高め、より多くの企業に品質重視の経営を促す目的で2004年に始まり、2年に1回実施しています。第10回は2018年7月~8月に、連盟の賛助会員企業、国内有力製造業・建設業およびソフトウェア企業など705社を対象に実施し、193社が回答しました(回収率:27.4%)
総合ランキングハイライト
- 前回2位のコニカミノルタが4年ぶり首位奪還。「部門間連携力」トップで2位以下突き放す。
- 前回初の首位だった歯科医療機器のジーシーは僅差の2位。「品質経営の拡がり」が1位。
- 3位はキヤノンが前回4位から浮上。入れ替わりで前回3位の竹中工務店が4位に後退。
- トップ10は5位以下が総入れ替え。前回37ランクもアップした積水ハウスも7位に登場。
- アサヒグループHD、キリンHD、味の素という食品関連企業3社がトップ10入り。
品質経営度調査の概要
品質経営度調査の調査票には66の設問があり、品質経営度はこの設問をベースにした合計48の評価項目で構成されています。48項目は「仕組み作り」と「実践活動」の2つの経営側面に分けられ、さらに、この2側面は「仕組み作り」が「経営者のコミットメント」「品質経営の拡がり」「品質経営への人づくり」の3側面、「実践活動」が「プロセスの確立・順守」「顧客価値創造」「部門間連携力」の3側面、合計6側面に分類され、それぞれが品質経営度の指標となっています。各側面の内容や項目の構成などは毎回、調査の際に見直しています。
活用方法
- 業界別や企業規模別に見た品質経営の取り組み水準と自社のポジションが分かります。
- 業界平均と比較した自社の取り組みの優れた点と向上すべきポイントを抽出できます。
- 品質経営優良企業群をベンチマークとして、取り組むべき課題や効果的な改善点を明らかにします。
- 上位企業の具体的な取り組み事例(ベストプラクティス)が分かります。
総合ランキングの結果
総合ランキングは品質経営度の6側面の得点を合算した総合得点によって作成しました。
第10回品質経営度調査 総合ランキング
順位 | 前回 | 社名 | 総合得点 |
---|---|---|---|
1 | 2 | コニカミノルタ | 409.8 |
2 | 1 | ジーシー | 406.2 |
3 | 4 | キヤノン | 393.6 |
4 | 3 | 竹中工務店 | 392.2 |
5 | 13 | ローム | 390.2 |
6 | 15 | 熊谷組 | 389.8 |
7 | 12 | 積水ハウス | 386.7 |
8 | 14 | アサヒグループホールディングス | 385.9 |
9 | 21 | キリンホールディングス | 384.9 |
10 | 17 | 味の素 | 384.2 |
10 | 16 | NEC | 384.2 |
品質経営度調査に関する
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