日経サステナブルリンク 概要と原則
有識者監修による質問票(SAQ)と評価
日経サステナブルリンクのSAQと評価基準は、国内有数のメンバーで構成するアドバイザリーボードによる監修のもと作成しました。シンプルかつ実用的な側面と、信頼性を兼ね備えています。ボードメンバーの専門的知見だけでなく、ユーザー企業などに対するヒアリング結果も元に毎年継続的に内容を更新していきます。
企業の取り組みを正しく評価し、
自社の企業価値向上にも活用可能
サプライヤーの取り組みの把握・評価を自社の企業価値向上に
サプライチェーン の持続可能性が企業価値と競争力を左右する経営課題として重要性を増しています。ステークホルダーが、環境、人権・労働、公正な事業慣行などに関するサプライチェーン上のリスク把握と対応を求める傾向が年々強まっているためです。日経サステナブルリンクはこの難題を解決するために、国際基準と有識者による監修に沿って作成した共通の質問票(SAQ)でサステナブル経営を評価するプラットフォームです。
バイヤー企業が自社のサプライヤーのサステナブル経営の取り組み状況を共通基準で比較・評価できるように、SAQは業種や企業規模を問わず実践すべき共通事項を厳選して構成しています。
サプライヤーの回答はデータベースで管理しています。一度SAQに回答すると、次に他のバイヤーから回答依頼があった際は前回の答えが回答欄に自動表示されるため、修正が必要な項目を更新するだけで済みます。また、初めて回答を依頼する際は、AIがホームページから収集した公開情報を該当する回答欄に自動入力します。こうした仕組みにより、回答者の負担軽減を目指しています。
SAQは「サステナビリティ・マネジメント」「環境」「人権と労働」「公正な事業慣行」の4つの大分類で構成しています。
作成に当たり、経済協力開発機構(OECD)の責任ある企業行動に関する多国籍企業行動指針*1、国連グローバル・コンパクトの提唱する4分野*2、国際労働機関(ILO)の中核的労働基準5分野*3、国連ビジネスと人権に関する指導原則*4の他、国内企業のサステナブル調達方針を参照しました。
フレームは、負の影響を企業が特定・防止し、軽減するとともに、これら負の影響へどのように対処するかについて説明責任を果たすために企業が実施すべきデュー・ディリジェンスのプロセスを採用しています。
(出展:責任ある企業行動のためのOECDデュー・ディリジェンス・ガイダンス)
https://mneguidelines.oecd.org/OECD-Due-Diligence-Guidance-for-RBC-Japanese.pdf
日経サステナブルリンクのスコアリングは、バイヤーとサプライヤーのコミュニケーションを通じたサプライチェーン全体の持続可能性の強化、または他社の取り組みとの比較による自社のサステナブル経営の取り組み強化の戦略策定のために使用されることを目的としています。
質問票(SAQ)の回答の際、理論上ありえない回答はできないように制御しています。また、異常値と思われる回答にはアラートメッセージを表示し、確認をいただいた上で回答を提出いただきます。方針や第三者認証など、外部に公表をすべきとされる内容については、その内容を確認できるWebサイトのURLの提出を求めています。回答を提出いただいた後、質問に対応した内容であることが確認できた回答は加点対象となります。その他、回答内容に疑義が生じた場合は回答者に連絡をし、回答の確認を依頼します。
精査が終わったデータは、スコアリングルールに基づいて採点します。各項目に対する配点は、詳細な定義に基づいて設定しています。
4つの大分類それぞれ100点満点、総合で400点満点としています。