帝国ホテルが18年連続、スカイマークは2年ぶり首位 顧客満足度調査 7業種75企業・ブランド対象
株式会社日経リサーチが利用推進パートナーとなっている「JCSI(日本版顧客満足度指数)」の2026年度第4回調査(同年8~9月実施)の結果が発表されました。
JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、合計9つの指標について測定しており、その中から、経営目標に活用しやすい指標として、「顧客満足」と「推奨意向(おすすめ度)」、「感動指標」の3つの調査結果を発表しています。今回は7業種(シティホテル、ビジネスホテル、国内長距離交通、教育サービス、生命保険、損害保険、有料特急)の有力企業・ブランド(以下「社」と表記)75社(各種条件を満たしたランキング対象は66社)について各指標を測定しました。
今回はシティホテルで帝国ホテルが18年連続で満足度1位を達成するなど、トップに昨年度と同じ顔触れが並ぶ中、唯一、国内長距離交通はスカイマークが2年ぶりで首位に立ちました。帝国ホテルと教育サービスのECC、有料特急の小田急電鉄は顧客満足とおすすめ度、感動指標の三冠に輝きました。
以下、業種別に顧客満足を中心とした3指標のスコアを見ていきます。
シティホテルはホテルニューオータニが調査対象に加わって8社(ランキング対象は5社)となりましたが、帝国ホテルの牙城は揺るがず、18年連続で1位に輝きました。
スコアも微増させましたが、昨年度3位だったホテルオークラがスコアを2.7ポイント伸ばして2位に浮上し、1位と2位の差は昨年度の2.8ポイントから1.4ポイントに縮まりました。
ホテルオークラは3指標すべてで帝国ホテルに続く2位につけています。
ビジネスホテルは昨年度と同じくSuperiorクラス4社、Standardクラス5社の調査対象9社(ランキング対象8社)の中から、Superiorクラスのドーミーインが7年連続1位になりました。
2位はStandardクラス首位に躍り出た東横イン、3位はSuperiorクラス2位のダイワロイネットホテルで、昨年度2位のリッチモンドホテル(Superiorクラス)は圏外でした。
ドーミーインがスコアを落としたのに対し、東横インは2.6ポイント伸ばし、昨年度Standardクラスでトップだったスーパーホテルもスコアを伸ばしたものの、僅差で順位を逆転されました。
3指標のうち、感動指標は相変わらずドーミーインが独走状態でした。顧客満足で順位を落としたリッチモンドホテルはおすすめ度と感動指標では2位に粘りました。
国内長距離交通は調査対象14社(ランキング対象13社)の中から、国内航空(調査対象9社、ランキング対象8社)のスカイマークが昨年度の2位から2年ぶり5回目のトップに返り咲きました。スコアも1.5ポイントのアップです。
昨年度トップに立ったANAはスコアを大きく下げ、圏外でした。4月に発表した上級会員に発行するクレジットカードの特典制度厳格化が大きな反発を招き、9月に見直しを余儀なくされたことが影響した可能性があります。
昨年度3位から2位に上昇したソラシドエアはおすすめ度、感動指標でもトップ3に入りました。
今回のおすすめ度1位は昨年度のANAに代わってJALが、感動指標は今回もスターフライヤーが1位でした。新幹線(調査・ランキング対象5社)は1位が同点で東北新幹線と北陸新幹線となり、3位の九州新幹線はおすすめ度と感動指標で首位でした。
教育サービスは調査対象が2社減って5社となり、そのまま今回のランキング対象となりましたが、ECCが調査対象になって以来、3年連続で顧客満足1位に選ばれました。おすすめ度、感動指標と合わせて3年連続の三冠達成です。3指標は顧客満足の3位に公文式が入った以外、上位の順位とスコアに大きな変動はありませんでした。
生命保険は共済組合(4社)と保険会社(11社、ランキング対象は9社)という2つのサブカテゴリーの調査対象15社の中から、コープ共済がスコアを2.9ポイントも落としながら、3.1ポイントの大幅下落となった都道府県民共済をかわして2年連続10回目の首位になりました。
3位には保険会社で1位のオリックス生命が入りましたが、2位とは4ポイントの開きがあります。
コープ共済はおすすめ度も2年連続で1位でしたが、感動指標はソニー生命が僅差でトップとなり、コープ共済の2年連続の三冠を阻止しました。
損害保険は自動車保険系でこくみん共済coop〈全労災〉がランキング対象に復帰し、調査対象は11社(ランキング対象9社)、住宅・火災保険系は7社で、合計18社(ランキング対象16社)の中から、自動車保険系トップのソニー損保がスコアを落としたものの、7年連続11回目のトップに立ちました。
2位も4年連続で住宅・火災保険系トップの都道府県民共済が入りましたが、スコアは1.6ポイントの上昇で、首位との差は昨年度の3.1ポイントから0.6ポイントにまで縮まりました。
ソニー損保はおすすめ度も2.1ポイントのダウンながら4年連続のトップでしたが、感動指標はこくみん共済coop〈全労災〉が昨年度から10.7ポイントもの大幅アップでトップになり、5ポイント低下したソニー損保の2年連続三冠を阻みました。
このほか、サービス業で注目を集める業種を対象にした特別調査を昨年度に続いて有料特急について実施しました。
今回も小田急電鉄、東武鉄道、近畿日本鉄道の民鉄系と、JR東日本・東海・西日本の在来線という合計6社が調査・ランキング対象となり、新宿―箱根湯本間の特急ロマンスカーなどを運行する小田急がスコアを3.4ポイント伸ばして2連覇を果たしました。
2位は大阪・名古屋・京都・奈良・伊勢志摩などを結ぶ近鉄が2年連続で入りましたが、両者のスコアは昨年度の僅差から2ポイント差に開きました。
小田急は昨年度、近鉄が1位だったおすすめ度と、浅草と日光・鬼怒川・会津・上州などをつなぐ東武が1位だった感動指標でも首位になり、三冠を達成しました。小田急は両指標とも昨年度よりスコアを約3ポイントアップさせています。
JCSIは米国ミシガン大学で開発された顧客満足度指数をベースに、経済産業省の支援のもと、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会(SPRING)が開発した指数で、当社はJCSI開発当初から深く関与してきました。
各業種のランキングは日本生産性本部サービス産業生産性協議会(SPRING)のプレスリリースをご覧ください。
https://www.jpc-net.jp/research/detail/008239.html
当社はJCSIの利用推進パートナーとしてレポートなどを販売するだけでなく、JCSIをベースにしたカスタマイズ調査を企画・設計いたします。お気軽にお問い合わせください。
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